大江戸骨董市出店5月24日(日)9-15時
石 | Myshica Antik
6月18日(日)大江戸骨董市 09:00-15:00
インドネシア アンティーク 火山岩の祖霊像・守護神像(プリミティブ彫刻 / オブジェ)
¥12,000
インドネシアの島々で作られたと推測される、アニミズムの気配を色濃く残した石彫りの像です。 武骨で重厚な見た目に反して、実際に手に取ると驚くほど軽いことに気づかされます。これは密度の高い玄武岩ではなく、インドネシアの活発な火山活動によって生み出された軽石や凝灰岩(パラス石など)が用いられているためです。気泡を含んだ多孔質の石材は、自然の風雨に晒されることで急速に風化し、まるで古代遺跡から発掘された遺物のような、荒々しくも美しいテクスチャーを獲得しています。 ぽっこりと膨らんだお腹に手を当て、膝を抱えてうずくまるような独特の姿勢は、インドネシアの土着美術に広く見られる「胎児のポーズ」であり、生命の循環、豊穣、そして再生を象徴しています。かつては村の入り口や家屋、田畑を悪霊から守る守護神として、あるいはコミュニティを築いた祖先の霊(祖霊)を祀るための依り代として、屋外にひっそりと安置されていたものと思われます。 極端にデフォルメされた力強い顔立ちと、長い年月を経て丸みを帯びた石の肌。それは土着的な信仰の対象でありながら、どこか愛嬌のあるシュルレアリスム的なオブジェのようにも見えます。モダンな空間や静謐なインテリアの中に、根源的なエネルギーと深い「わび・さび」をもたらしてくれる、極めてユニークなアートピースです。 【サイズ・仕様】 産地: インドネシア 素材: 火山岩(軽石、あるいは凝灰岩などの多孔質石材) サイズ: 高さ 約21.5cm / 幅 約8.5cm / 奥行 約10.5cm 【コンディション】 もともと屋外で安置されていた可能性が高く、全体的に強い風化、細かな欠けや削れ、表面の摩耗、長年の埃や土汚れの付着などが見られます。多孔質の石材特有の脆さもございますが、これらは長い時間を生き抜いた信仰の対象だけが持つ唯一無二の「景色」であり、歴史の痕跡です。洗練された美術品とは異なる、プリミティブな風合いを深く愛でていただける方にお迎えいただければ幸いです。