大江戸骨董市出店
中止6月15日(日)09:00-15:00
7月6日(日)09:00-15:00
7月20日(日)09:00-15:00
浜松町骨董アートフェア出店
6月28日(土曜日)11:00~17:00
6月29日(日曜日)10:00~16:00
東京都立産業貿易センター
浜松町館3F
下落合氷川蚤の市出店
7月13日(日)8:00 – 15:00頃
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【稀少】カール・ハリー・スタルハン作 ロールストランド SVKシリーズ ストーンウェアカップ - 自然の息吹が宿る北欧ヴィンテージ 侘び寂びの美意識が息づく、巨匠スタルハンの手による逸品。
¥20,000
1. はじめに:北欧デザインの粋と普遍的な価値 この度ご紹介するのは、20世紀スウェーデン陶磁器界の巨匠、カール・ハリー・スタルハンがロールストランドのためにデザインしたSVKシリーズのストーンウェアカップです。北欧デザインは、その機能性と芸術性の融合により、世界中で愛され続けていますが、特にスウェーデンの陶磁器は、その中でも独自の地位を確立しています。本製品は、まさに「用の美」を体現する逸品であり、日々の暮らしに溶け込みながらも、空間に静かな存在感を放ちます。 このストーンウェアカップが持つ美学は、日本の伝統的な美意識である「侘び寂び」や「用の美」といった概念と深く共鳴します。素材の質感を活かし、自然な風合いを尊ぶその姿勢は、単なる北欧デザインの枠を超え、日本の文化的な感性にも響く普遍的な価値を宿しています。この共鳴は、製品が単なる日用品ではなく、精神性や哲学を内包する特別な存在として、日本の消費者に深く訴えかけることでしょう。北欧のアンティーク民芸品や北欧ヴィンテージ工芸品の愛好家の方々に、特にご注目いただきたい一品です。 2. デザイナー:カール・ハリー・スタルハン - 陶磁器界の巨匠の軌跡 カール・ハリー・スタルハン (1920-1990) は、20世紀スウェーデン陶磁器界において、最も影響力のあるデザイナーの一人としてその名を刻んでいます。彼は国際的に高い評価を受け、そのユニークな手作りストーンウェアと産業用食器で知られています。 スタルハンは1920年にスウェーデンのマリ―スタッドで生まれました。1939年、19歳でスウェーデンの名門陶磁器メーカー、ロールストランドに入社し、装飾画家としてキャリアをスタートさせました。初期には表現主義の画家アイザック・グリューネヴァルトの指導を受け、後に彼と共同で制作を行い、その成功によりスウェーデン国立美術館での展示に招待されました。 1943年から1946年にはストックホルムのグリューネヴァルト美術学校で絵画と彫刻を学び、さらに1947年から1948年にはパリのアカデミー・コラロシで彫刻を学びました。 30歳になる頃にはマイスター陶芸家となっており、1953年には重要なミッドセンチュリーの陶芸家グンナー・ニュルンドの後任として、ロールストランドのアートディレクター兼チーフデザイナーに任命されました。 スタルハンの初期の作品、特に1940年代から50年代にかけてのものは、中国の宋王朝の陶磁器芸術の伝統を取り入れた、優雅で繊細な対称形のフォルムと、単色またはマットな釉薬が特徴です。この時期の作品には「ハーレファ―(harpäls)」のような艶やかな釉薬も用いられました。 1960年代に入ると、スタルハンの作品は、より重厚で粗削りな、印象的なスケールの作品へと変化しました。彼は異なる地元の粘土や色、釉薬技術を実験し、分厚くかけられた釉薬が特徴となりました。1960年のストックホルムのギャラリー・ブランシェでの新作コレクションでは、「重厚で、原始的で、頑丈で、劇的」と評され、当時の陶磁器の反潮流を象徴するものでした。彼は、自身のユニークな手作りの形をすべて自ら実行し、装飾的なモチーフも手作業で施しました。 1973年、スタルハンはロールストランドを退社し、自身のスタジオ「Designhuset」を設立しました。この時期も陶芸制作を続け、中国や日本の伝統への回帰を深め、独自の土や鉱物からなる釉薬の実験に注力しました。 彼の作品は、ニューヨーク近代美術館 (MoMA)、ストックホルム国立美術館、コペンハーゲン工業美術館、ロンドン Victoria & Albert Museum など、世界中の主要な美術館に所蔵されています。また、1951年にはミラノ・トリエンナーレでゴールドメダル、1954年にはディプロム・ドヌールを受賞するなど、数々の国際的な賞に輝きました。スタルハンは、ヴォルボ本社(イェーテボリ、1967年)やカンザスシティのコマース・トラスト・カンパニーなどの公共作品も手掛けています。 3. 製造元:ロールストランドの歴史と伝統 ロールストランドは、1726年に創業したスウェーデンで最も古い陶磁器メーカーであり、ヨーロッパにおいても有数の歴史を誇ります。スウェーデン王室御用達としてその地位を確立し、初期の磁器生産から時代とともに変化する素材とデザインの変遷を経て、常に陶磁器産業のパイオニアであり続けました。20世紀に入ると、アール・ヌーヴォーからモダニズムへの移行期において、ウィルヘルム・コーゲやグンナー・ニールンドといった著名なデザイナーを招聘し、芸術性と商業性を両立させる戦略で革新を遂げました。 第二次世界大戦後、ロールストランドはよりモダンで機能的なデザインへと舵を切る中で、カール・ハリー・スタルハンを主要なデザイナーとして迎え入れました。スタルハンがロールストランドにもたらしたストーンウェアの技術と芸術性は、同社の製品ラインに新たな息吹を吹き込み、その後の方向性に大きな影響を与えました。伝統的な磁器製造で知られる老舗企業が、スタルハンを起用してストーンウェアという新素材とモダンなデザインに挑戦したことは、単なる製品ラインの追加ではなく、企業としての先進性と適応力の証です。このSVKシリーズのカップは、ロールストランドという歴史ある企業が、いかにしてモダニズムの波に乗り、革新を追求し続けたかを示す具体的な証拠であり、その歴史的な意義が製品の価値をさらに高めています。 4. SVKシリーズ:その特徴と魅力 SVKシリーズは、カール・ハリー・スタルハンが1950年代後半から1960年代にかけて手掛けた、ロールストランドの代表的なストーンウェア作品群の一つです。このシリーズは、自然素材への回帰と手仕事の温かみを重視したスタルハンのデザイン哲学が凝縮されており、その独特な美学で多くのコレクターを魅了してきました。 SVKシリーズの最大の魅力は、ストーンウェアならではの豊かな釉薬の表現にあります。自然なアースカラーを基調とした、半マットな質感の釉薬は、光を柔らかく反射し、表面には微細な斑点、いわゆる「ゴマ塩」のような砂粒状のテクスチャが散りばめられています。これにより、視覚的な深みと触覚的な魅力が加わり、素朴ながらも洗練された温かみが感じられます。ストーンウェアの釉薬は、焼成時の窯の条件や釉薬の厚みによって一つ一つ異なる表情を見せるため、均一ではない自然なムラや窯変が生じます。この「偶然性」から生まれる唯一無二の美しさは、量産品でありながら各カップが持つ独自の個性を際立たせ、「一点物」としての希少性と特別な魅力を生み出し、所有する喜びを深めます。フォルムはシンプルでありながら力強く、安定感のある形状が特徴です。また、控えめながらも印象的な手彫りや型押しによる幾何学的なパターンが施されており、光の当たり方や見る角度によって表情を変える繊細な装飾の妙もSVKシリーズの大きな特徴です。 5. ストーンウェアカップ:詳細な商品解説 このカール・ハリー・スタルハン作SVKシリーズのストーンウェアカップは、そのコンパクトなサイズと洗練されたデザインが融合した、まさに北欧デザインの傑作です。 デザイナー (Designer) カール・ハリー・スタルハン (Carl Harry Stålhane) メーカー (Manufacturer) ロールストランド (Rörstrand) シリーズ (Series) SVK 素材 (Material) ストーンウェア (Stoneware)(石器) 直径 (Diameter) 7.7cm 高さ (Height) 5.1cm 製造年代 (Production Period) 1950年代後半〜1960年代 (Late 1950s - 1960s) 原産国 (Country of Origin) スウェーデン (Sweden) 外観と質感: カップ全体は、温かみのある淡い黄土色からベージュ、あるいはライトグレーがかった色合いで、自然の土の色を思わせる落ち着いたトーンです。釉薬の濃淡により、表面には微細なグラデーションが見られ、単調ではない豊かな表情をしています。半マットな質感の釉薬は光を柔らかく反射し、表面には微細な斑点、まるで砂粒が散りばめられたようなテクスチャが特徴的です。これはストーンウェア特有の素朴さと温かみを強調し、視覚だけでなく触覚にも訴えかける魅力となっています。 カップの胴部の中央から上部にかけては、繊細な幾何学模様が施されています。放射状に広がる線と、それを横切る水平線が組み合わさったような、菱形を連想させるパターンが見て取れます。この模様は釉薬の下に施されたエンボス加工か、あるいは線刻によるものであり、光の当たり方や見る角度によって表情を変え、静かながらも奥行きのある美しさを生み出しています。釉薬のわずかなムラや、手作業によると思われる微細な凹凸が、機械的な均一性とは異なる、一つ一つのカップが持つ個性と温かみを物語っています。 フォルムとサイズ: フォルムは、底に向かって緩やかにすぼまり、口縁部に向かってわずかに広がる、安定感のある逆円錐形(または台形)です。重心が低く設計されており、手に馴染みやすく、実用性にも優れています。直径7.7cm、高さ5.1cmというコンパクトなサイズは、エスプレッソカップや日本茶の湯呑み、あるいは小鉢やデザートカップとしても使用できる汎用性を示唆します。 素材と職人技: 素材は高温で焼成されたストーンウェア(炻器)であり、耐久性に優れ、日常使いに適しています。土の持つ素朴な風合いと、釉薬の豊かな表情が特徴です。このカップには、カール・ハリー・スタルハンの洗練されたデザイン哲学と、ロールストランドの熟練した職人による手作業の融合が息づいています。一つ一つのカップに、デザイナーの意図と職人の確かな技術が込められています。 状態: 本製品はヴィンテージ品であり、製造から年月を経たことによる微細な使用感や経年変化が見られる場合があります。例えば、底面の擦れや、釉薬の貫入(表面のひび割れのように見えるもの)などが挙げられますが、これらは製品が持つ歴史と物語を物語るものとして、その価値を一層高める要素となります。特筆すべき大きな欠けやヒビなどはなく、良好な状態を保っています。このカップは、そのコンパクトなサイズと安定したフォルムにより、実用的な機能美を追求しつつ、ストーンウェア特有の質感と釉薬の表情が、視覚だけでなく触覚にも訴えかける「触れるアート」としての魅力を提供します。単なる鑑賞品ではなく、日常に溶け込むことで真価を発揮する、まさにデザインの典型と言えるでしょう。 6. コレクションとしての価値と推奨される使用シーン このカール・ハリー・スタルハン作SVKシリーズのストーンウェアカップは、単なる器以上の価値を秘めています。まず、カール・ハリー・スタルハンという20世紀を代表する巨匠の作品であること、そしてロールストランドという歴史あるメーカーの、特に歴史的転換期を象徴するSVKシリーズの一員であるという点が、そのコレクターズアイテムとしての価値を不動のものにしています。北欧ヴィンテージ品としての希少性は高く、時間の経過とともにその価値が増す可能性も秘めています。さらに、ストーンウェアの特性により一点一点異なる釉薬の表情は、唯一無二のコレクションピースとしての魅力を高め、所有する喜びを深めます。 このカップは、著名なデザイナーの作品であることから、時と共に価値が増す可能性のある「投資」としての側面と、日常使いを通じて「心地よい体験を提供する」という側面の両方を持ち合わせています。 推奨される使用シーン: • 日常使いの器として: コンパクトなサイズは、エスプレッソや日本茶の湯呑みとして最適です。**日本酒の杯(お猪口)**としても、その温かみのある質感と安定したフォルムが、特別なひとときを演出します。また、小鉢として和え物やデザートを盛り付けたり、ヨーグルトカップとしても活躍します。ストーンウェアは保温性に優れているため、温かい飲み物や料理にも適しており、日々の食卓に北欧の温かみを加えます。 • インテリアのアクセントとして: 小さな花を飾る一輪挿しとして、あるいはアクセサリーや鍵を置く小物入れとして、空間に彩りを添えます。単体でオブジェとして飾るだけでも、その洗練されたフォルムと質感は、リビングや書斎に静かな美意識と温かみを加えるでしょう。 • 特別なギフトとして: デザインやアート、北欧ヴィンテージを愛する方への、心に残る特別な贈り物としても最適です。その希少性と物語は、受け取った方に深い感動を与えることでしょう。 長くご愛用いただくためには、手洗いを推奨いたします。ストーンウェアの釉薬の表情を損なわないよう、優しくお取り扱いください。
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グンナー・ニールンド作 ロールストランド 1960年製 禾目天目 青釉 小さな花瓶
¥12,000
1. 序章:北欧と東洋の美の融合 本作品は、20世紀半ばのスカンジナビア・モダニズムの革新的な精神と、東アジアの古くから尊ばれる陶磁器の伝統がシームレスに融合した、稀有で魅力的な芸術的対話の証です。スウェーデンの名門ロールストランド社のためにグンナー・ニールンドが制作したこの逸品は、その卓越したデザインと、極めて珍しい鮮やかな青色で表現された「禾目天目」釉薬が特徴です。天目釉の概念は中国の建窯に起源を持ち、日本では非常に重要な文化的価値を持つとされています。一方、グンナー・ニールンドはスウェーデンを代表する著名なデザイナーであり、ロールストランド社はヨーロッパで2番目に古い歴史を持つ由緒ある窯元です。この小さな花瓶は単なる実用的な器に留まらず、芸術的な国境を越えた交流と大胆な創造性を物語る、収集価値の高い美術品です。著名なスウェーデンのモダニズムデザイナー(ニールンド)と製造元(ロールストランド)が、古くから伝わる東アジアの特定の釉薬(天目)を組み合わせたことは、文化間の融合を明確に示唆しています。天目釉は中国と日本の陶磁器史に深く根ざしていますが 、1960年代にスカンジナビアの芸術家によってその技法が用いられたことは、意図的な芸術的選択と、これらの美学を再解釈し統合しようとする試みがあったことを示しています。この融合は、単なる装飾品を超え、国際的な芸術的対話の重要な遺物として作品の価値を高めており、現代のデザイナーがいかに多様な世界的伝統から着想を得ていたかを示唆しています。 2. グンナー・ニールンド:北欧陶芸界の革新者 グンナー・ニールンド(1904-1997)は、20世紀の陶芸界において最も著名な人物の一人として広く認識されています。パリでフィンランド系スウェーデン人の彫刻家である父と、デンマーク人の陶芸家である母の間に生まれたニールンドは 、ヘルシンキでの初期の訓練とコペンハーゲンでの建築学の学習を通じて、彼の画期的な陶芸革新のための独自の強固な基盤を築きました 。彼のキャリアにおいて最も重要な時期は、1931年から1958年または1959年までロールストランド社の芸術監督を務めた期間です。この間、ニールンドは「ロールストランドをモダニズムへと導き」、「創造的な責任者でありデザインリーダー」として、同社の美的方向性を形成する上で中心的な役割を果たしました。彼のリーダーシップは、ヨーロッパで最も歴史があり、権威ある陶磁器メーカーの一つであるロールストランド社の作品に多大な影響を与えました。ニールンドの作品は、「モダンなフォルム」と「マットな長石釉」の卓越した技術によって特徴づけられます。彼は常に「新しいフォルム、素材、釉薬、装飾を試したい」という飽くなき探求心を持っていたことで知られています。この実験的な姿勢は、彼が天目釉のような複雑で反応性の高い釉薬を採用し、革新的な再解釈を行った背景を形成しています。彼の作品は、現在「引っ張りだこ」、「世界中のコレクターが追い求めて止まない」と評されるほど、世界中のコレクターから高い評価を受けています。本作品が制作された1960年は、ニールンドの継続的な多作で影響力のある活動期間に当たります。彼は1959年に芸術監督の職を終えた後も、1960年代を通じてDomino、Ritzi、Zenitといった注目すべきシリーズをデザインし、活発に活動を続けました。この花瓶は、彼が釉薬とフォルムの探求を継続していたことを示すものであり、彼の芸術的な活力と陶芸の限界を押し広げようとする揺るぎない姿勢を実証しています。 3. 禾目天目釉:深淵なる青の輝き 「天目」釉薬の伝統は、中国の南宋時代(1127-1279年)に建窯で制作された建盞に起源を持つ豊かな歴史を誇ります。その名は、これらの特徴的な鉄釉の碗が茶の湯に用いられた天目山(天目)の寺院に由来します。これらの碗は、鎌倉時代から室町時代にかけて日本に伝来すると、その独自の釉薬効果と哲学的魅力から、曜変、油滴、禾目といった尊ばれる種類に細かく分類され、非常に高い評価を受けました。「禾目」(のぎめ)という名称は、文字通り「稲穂の芒(のぎ)」や「兎の毛」を意味し、釉薬表面に現れる繊細な筋状の模様を的確に表現しています。この魅惑的な模様は、通常1230~1250℃の高温で還元焼成される際に、釉薬中の鉄分が結晶化し、流下することによって形成されます。焼成中の釉薬の加熱・冷却サイクルにおける固有の変動性や「窯変」と呼ばれる偶発性により、一つとして同じものがない、唯一無二の作品が生まれます。伝統的な禾目天目釉が、豊かな茶色、黒、または赤茶色を主とする中で、本作品に見られる深みのある青色は極めて異例です。禾目天目には青藍色や青灰色といった稀なバリエーションが存在することが文献で示されていますが 、本作品の鮮やかな光沢は特に目を引きます。この魅惑的な青は、単なる顔料ではなく、「ナマコ青」とも呼ばれる複雑な「物理的な現象」です。これは、釉薬中に微細な酸化鉄粒子が懸濁し、光線との精密な相互作用によって青色に発光することで生じます。この現象は、釉薬の化学的組成と焼成条件に対するニールンドの高度な理解と制御がなければ、このような稀有で鮮やかな効果を意図的に生み出すことは困難であったことを示唆しています。この青い禾目天目釉の採用は、ニールンドの作品群において極めて重要な意味を持ちます。彼の釉薬に対する実験的なアプローチや、ロールストランドでの制作において多様な青色を頻繁に取り入れていたことは、彼がこの古代の技法を意図的に、そして見事に再解釈したことを示唆しています。さらに、ロールストランド社のカール=ハリー・スタールハン やグスタフスベリ社のスティグ・リンドベリ など、他の著名なスカンジナビアのデザイナーも「日本の天目釉」を探求し、使用していたことが確認されています。この事実は、天目釉の採用がスカンジナビアの現代陶磁器における広範で意識的な芸術的潮流の一部であったことを示しており、ニールンドの東洋と西洋の革新的な融合を裏付けています。したがって、本作品は、ニールンドが伝統的な東アジアの技法に、明確に現代的で北欧的な感性を吹き込み、陶芸の境界を押し広げた証として存在しています。 4.作品の細部:画像から読み解く美本花瓶の最も際立った特徴は、その表面を覆う深く、輝くような青い禾目天目釉です。この魅惑的な色合いは、上部の濃い紺色から、胴体部分の鮮やかなコバルトブルーへと変化し、深遠な奥行きと宇宙的な魅力を生み出しています。表面は高い光沢を放ち、周囲の光を驚くほど強く反射し、液体のような外観を際立たせ、触覚的な探求を誘います。青い広がりの中に繊細に織り込まれているのは、釉薬の流下によって形成された、細い毛のような筋です。これは「禾目」(兎の毛)模様の典型的な特徴であり、光を捉えることで玉虫色の輝きを放ち、まるで光のきらめく糸や兎の毛の繊細な質感を思わせます。これらの筋の精密さと自然な流れは、焼成中の釉薬の挙動に対する卓越した制御を示しています。花瓶自体は、底面直径約3.2cm、高さ10.3cm、口部分直径約1.7cmと、小ぶりながらも完璧にバランスの取れた優雅なフォルムを持っています。細く伸びた首と、安定感のある胴体が特徴で、一輪挿しとして、あるいは単体でオブジェとして飾るのに理想的です。天目釉の固有の性質に忠実に、この花瓶の外観は静的ではありません。その美しさは、光の条件や見る角度によって劇的に変化します。青色は深まったり明るくなったりし、「禾目」の筋はより際立ったり、微妙に変化したりすることで、継続的な視覚的発見と、見る者にとって魅力的でインタラクティブな体験を提供します。この作品の美しさは固定されたものではなく、ダイナミックで相互作用的です。釉薬が様々な光の条件や見る角度に反応する様子は、所有者が物理的に作品と関わること、すなわち、手に取り、回し、その微妙な変化を観察することを促します。これにより、触覚的および体験的な価値が高まり、より個人的で魅力的な芸術作品となっています。 5. コレクターズアイテムとしての価値と用途本花瓶は、芸術的な熟練と文化的な融合が交差する、極めて稀な発見です。グンナー・ニールンドがロールストランド社のために制作した作品は、世界中のコレクターから「引っ張りだこ」、「世界中のコレクターが追い求めて止まない」 7 と評されるほど、非常に高く評価されています。伝統的な色合いから逸脱した稀少な青い禾目天目釉が加わることで、その独自性と収集価値は著しく高まり、ニールンドの広範な作品群の中でも際立った存在となっています。この作品は、ニールンドの開拓者精神と多様な美的影響への受容を示す説得力のある証であり、スカンジナビア・モダニズムと東アジアの古代陶磁器の伝統との間の隔たりを見事に埋めています。単なる美しいオブジェではなく、20世紀半ばの進化するグローバルな芸術風景を体現する歴史的遺物であり、異文化間のインスピレーションと革新の時代を反映しています。ニールンドがコレクターの間で高い評価を得ているデザイナーであるという事実は、すでにその作品の価値を示しています。この作品の価値は多面的であり、物質的な価値を超えて、20世紀の進化するグローバルな芸術風景を反映する文化的遺物としての役割を包含しています。この点が、伝統的なスカンジナビアデザイン愛好家から東アジア陶磁器の愛好家、さらには異文化間の芸術的対話に関心を持つ人々まで、幅広いコレクター層にアピールする要因となっています。天目釉、特に稀少な青色とのユニークな組み合わせは、彼の多様な作品群の中でも際立っており、天目自体が歴史的に珍重されてきたこと、そして他のロールストランドのデザイナーも天目釉を探求していたことが、この融合の正当性を裏付けています。この組み合わせは、複数の収集分野に訴求するため、全体的な市場需要と長期的な価値を高めます。ニールンドの不朽の遺産、スウェーデンで最も著名な陶磁器デザイナーの一人としての地位、そしてユニークな異文化デザイン作品への評価の高まりを考慮すると、この稀少な花瓶は、目の肥えたコレクターにとって強力な投資の可能性を秘めています。その希少性と独特の美学は、ヴィンテージ美術市場におけるその魅力を保証します。小さな花瓶として、一輪の花を飾るのに最適であり、その深遠な美的魅力は、理想的なディスプレイオブジェとしても機能します。どんなコレクションにおいても魅力的な会話の種となり、貴重な小物を入れる器として、あるいは単に日常の瞑想的な美の源として、その鑑賞には多様性があります。 商品情報項目 国 (Country)スウェーデン (Sweden) 会社 (Company)ロールストランド (Rörstrand) デザイン (Designer)グンナー・ニールンド (Gunnar Nylund) 年代 (Year of Production)約1960年 シリーズ/釉薬 (Series/Glaze)禾目天目 青釉 (Nogime Tenmoku Blue Glaze) 種類 (Type)花瓶 (Vase) 寸法 (Dimensions)底面Φ約3.2cm, 高さ10.3cm, 口部分Φ約1.7cm 素材 (Material)ストーンウェア (Stoneware)・禾目天目 状態 (Condition)良好なヴィンテージコンディション (Excellent vintage condition)
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グンナー・ニールンド作 ロールストランド 1960年製 禾目天目 青釉 おちょこ
¥12,000
1. 序章:北欧と東洋の美の邂逅 本作品は、20世紀半ばのスカンジナビア・モダニズムの革新的な精神と、東アジアの古くから尊ばれる陶磁器の伝統がシームレスに融合した、稀有で魅力的な芸術的対話の証です。スウェーデンの名門ロールストランド社のためにグンナー・ニールンドが制作したこの逸品は、その卓越したデザインと、極めて珍しい鮮やかな青色で表現された「禾目天目」釉薬が特徴です。天目釉の概念は中国の建窯に起源を持ち、日本では非常に重要な文化的価値を持つとされています。一方、グンナー・ニールンドはスウェーデンを代表する著名なデザイナーであり、ロールストランド社はヨーロッパで2番目に古い歴史を持つ由緒ある窯元です。このおちょこは単なる実用的な器に留まらず、芸術的な国境を越えた交流と大胆な創造性を物語る、収集価値の高い美術品です。著名なスウェーデンのモダニズムデザイナー(ニールンド)と製造元(ロールストランド)が、古くから伝わる東アジアの特定の釉薬(天目)を組み合わせたことは、文化間の融合を明確に示唆しています。天目釉は中国と日本の陶磁器史に深く根ざしていますが、1960年代にスカンジナビアの芸術家によってその技法が用いられたことは、意図的な芸術的選択と、これらの美学を再解釈し統合しようとする試みがあったことを示しています。この融合は、単なる装飾品を超え、国際的な芸術的対話の重要な遺物として作品の価値を高めており、現代のデザイナーがいかに多様な世界的伝統から着想を得ていたかを示唆しています。 2. グンナー・ニールンド:北欧陶芸界の革新者 グンナー・ニールンド(1904-1997)は、20世紀の陶芸界において最も著名な人物の一人として広く認識されています 3。パリでフィンランド系スウェーデン人の彫刻家である父と、デンマーク人の陶芸家である母の間に生まれたニールンドは 3、ヘルシンキでの初期の訓練とコペンハーゲンでの建築学の学習を通じて、彼の画期的な陶芸革新のための独自の強固な基盤を築きました。 彼のキャリアにおいて最も重要な時期は、1931年から1958年または1959年までロールストランド社の芸術監督を務めた期間です。この間、ニールンドは「ロールストランドをモダニズムへと導き」、「創造的な責任者でありデザインリーダー」として、同社の美的方向性を形成する上で中心的な役割を果たしました。彼のリーダーシップは、ヨーロッパで最も歴史があり、権威ある陶磁器メーカーの一つであるロールストランド社の作品に多大な影響を与えました。 ニールンドの作品は、「モダンなフォルム」と「マットな長石釉」の卓越した技術によって特徴づけられます。彼は常に「新しいフォルム、素材、釉薬、装飾を試したい」という飽くなき探求心を持っていたことで知られています。この実験的な姿勢は、彼が天目釉のような複雑で反応性の高い釉薬を採用し、革新的な再解釈を行った背景を形成しています。彼の作品は、現在「引っ張りだこ」、「世界中のコレクターが追い求めて止まない」 と評されるほど、世界中のコレクターから高い評価を受けています。 本作品が制作された1960年は、ニールンドの継続的な多作で影響力のある活動期間に当たります。彼は1959年に芸術監督の職を終えた後も、1960年代を通じてDomino、Ritzi、Zenitといった注目すべきシリーズをデザインし、活発に活動を続けました。このおちょこは、彼が釉薬とフォルムの探求を継続していたことを示すものであり、彼の芸術的な活力と陶芸の限界を押し広げようとする揺るぎない姿勢を実証しています。 3. 禾目天目釉:深淵なる青の輝き 「天目」釉薬の伝統は、中国の南宋時代(1127-1279年)に建窯で制作された建盞に起源を持つ豊かな歴史を誇ります。その名は、これらの特徴的な鉄釉の碗が茶の湯に用いられた天目山(天目)の寺院に由来します。これらの碗は、鎌倉時代から室町時代にかけて日本に伝来すると、その独自の釉薬効果と哲学的魅力から、曜変、油滴、禾目といった尊ばれる種類に細かく分類され、非常に高い評価を受けました。 「禾目」(のぎめ)という名称は、文字通り「稲穂の芒(のぎ)」や「兎の毛」を意味し、釉薬表面に現れる繊細な筋状の模様を的確に表現しています。この魅惑的な模様は、通常1230~1250℃の高温で還元焼成される際に、釉薬中の鉄分が結晶化し、流下することによって形成されます。焼成中の釉薬の加熱・冷却サイクルにおける固有の変動性や「窯変」と呼ばれる偶発性により、一つとして同じものがない、唯一無二の作品が生まれます。 伝統的な禾目天目釉が、豊かな茶色、黒、または赤茶色を主とする中で、本作品に見られる深みのある青色は極めて異例です。禾目天目には青藍色や青灰色といった稀なバリエーションが存在することが文献で示されていますが、本作品の鮮やかな光沢は特に目を引きます。この魅惑的な青は、単なる顔料ではなく、「ナマコ青」とも呼ばれる複雑な「物理的な現象」 です。これは、釉薬中に微細な酸化鉄粒子が懸濁し、光線との精密な相互作用によって青色に発光することで生じます。この現象は、釉薬の化学的組成と焼成条件に対するニールンドの高度な理解と制御がなければ、このような稀有で鮮やかな効果を意図的に生み出すことは困難であったことを示唆しています。 この青い禾目天目釉の採用は、ニールンドの作品群において極めて重要な意味を持ちます。彼の釉薬に対する実験的なアプローチや、ロールストランドでの制作において多様な青色を頻繁に取り入れていたことは、彼がこの古代の技法を意図的に、そして見事に再解釈したことを示唆しています。さらに、ロールストランド社のカール=ハリー・スタールハンやグスタフスベリ社のスティグ・リンドベリなど、他の著名なスカンジナビアのデザイナーも「日本の天目釉」を探求し、使用していたことが確認されています。この事実は、天目釉の採用がスカンジナビアの現代陶磁器における広範で意識的な芸術的潮流の一部であったことを示しており、ニールンドの東洋と西洋の革新的な融合を裏付けています。したがって、本作品は、ニールンドが伝統的な東アジアの技法に、明確に現代的で北欧的な感性を吹き込み、陶芸の境界を押し広げた証として存在しています。 4. 作品の細部:画像から読み解く美 本おちょこの最も際立った特徴は、その内側を支配する深く、輝くような青い釉薬です。この魅惑的な色合いは、外縁の豊かでほとんど墨のような紺色から、中心に向かうにつれて明るく、この世のものとは思えないようなスカイブルーへと変化し、深遠な奥行きと宇宙的な魅力を生み出しています。表面は高い光沢を放ち、周囲の光を驚くほど強く反射し、液体のような外観を際立たせ、触覚的な探求を誘います。 青い広がりの中に繊細に織り込まれているのは、中心から優雅に放射状に広がる細い毛のような筋です。これは「禾目」(兎の毛)模様の典型的な特徴です。これらの微妙な線は、濃淡が異なり、光を捉えることで玉虫色の輝きを放ち、まるで光のきらめく糸や兎の毛の繊細な質感を思わせます。これらの筋の精密さと自然な流れは、焼成中の釉薬の挙動に対する卓越した制御を示しています。 碗のまさに中心部では、釉薬が溜まって劇的に明るくなり、明確で輝くような白または淡い青の「眼」を形成しています。この中心の焦点は見る者の視線を内側に引き込み、無限の奥行きの錯覚を生み出し、作品に天体的で、ほとんど瞑想的な質を与えています。これは放射状の模様の視覚的な中心点として機能しています。この深遠な青、放射状の筋、そして輝く中心の「眼」の相互作用は、強い「宇宙的」または「天体的」な美学を創り出しています。この視覚効果は、天目(Tenmoku)の語源である「天の目」(Heaven's Eye)を微妙に反映しており 1、機能的な器を瞑想的な芸術作品へと昇華させ、鑑賞を促します。 おちょこ自体は、直径約7cm、高さ約2.2cmと正確に計測された、完璧にバランスの取れた優雅なフォルムを持っています。わずかに円錐形を帯びたその形状は、伝統的な天目茶碗によく見られる特徴であり 1、快適で安定した持ち心地を保証します。縁の部分は、焼成中に釉薬が重力によって薄くなる傾向があるため、微妙な変化を見せており、本格的な天目作品の釉薬の流れに特徴的な、暖かみのあるわずかに茶色がかった色調が現れている可能性があります 15。 天目釉の固有の性質に忠実に、このおちょこの外観は静的ではありません。その美しさは、光の条件や見る角度によって劇的に変化します 13。青色は深まったり明るくなったりし、「禾目」の筋はより際立ったり、微妙に変化したりすることで、継続的な視覚的発見と、見る者にとって魅力的でインタラクティブな体験を提供します。この作品の美しさは固定されたものではなく、ダイナミックで相互作用的です。釉薬が様々な光の条件や見る角度に反応する様子は 13、所有者が物理的に作品と関わること、すなわち、手に取り、回し、その微妙な変化を観察することを促します。これにより、触覚的および体験的な価値が高まり、より個人的で魅力的な芸術作品となっています。 5. コレクターズアイテムとしての価値と用途 本おちょこは、芸術的な熟練と文化的な融合が交差する、極めて稀な発見です。グンナー・ニールンドがロールストランド社のために制作した作品は、世界中のコレクターから「引っ張りだこ」、「世界中のコレクターが追い求めて止まない」と評されるほど、非常に高く評価されています。伝統的な色合いから逸脱した稀少な青い禾目天目釉が加わることで、その独自性と収集価値は著しく高まり、ニールンドの広範な作品群の中でも際立った存在となっています。 この作品は、ニールンドの開拓者精神と多様な美的影響への受容を示す説得力のある証であり、スカンジナビア・モダニズムと東アジアの古代陶磁器の伝統との間の隔たりを見事に埋めています。単なる美しいオブジェではなく、20世紀半ばの進化するグローバルな芸術風景を体現する歴史的遺物であり、異文化間のインスピレーションと革新の時代を反映しています。ニールンドがコレクターの間で高い評価を得ているデザイナーであるという事実は、すでにその作品の価値を示しています。この作品の価値は多面的であり、物質的な価値を超えて、20世紀の進化するグローバルな芸術風景を反映する文化的遺物としての役割を包含しています。この点が、伝統的なスカンジナビアデザイン愛好家から東アジア陶磁器の愛好家、さらには異文化間の芸術的対話に関心を持つ人々まで、幅広いコレクター層にアピールする要因となっています。天目釉、特に稀少な青色とのユニークな組み合わせは、彼の多様な作品群の中でも際立っており、天目自体が歴史的に珍重されてきたこと 1、そして他のロールストランドのデザイナーも天目釉を探求していたことが、この融合の正当性を裏付けています。この組み合わせは、複数の収集分野に訴求するため、全体的な市場需要と長期的な価値を高めます。 ニールンドの不朽の遺産、スウェーデンで最も著名な陶磁器デザイナーの一人としての地位、そしてユニークな異文化デザイン作品への評価の高まりを考慮すると、この稀少なおちょこは、目の肥えたコレクターにとって強力な投資の可能性を秘めています。その希少性と独特の美学は、ヴィンテージ美術市場におけるその魅力を保証します。 「おちょこ」として完璧なサイズと形状を持ち、「酒器としてはとても贅沢な一品」と評されるように、その深遠な美的魅力は、理想的なディスプレイオブジェとしても機能します。どんなコレクションにおいても魅力的な会話の種となり、貴重な小物を入れる器として、あるいは単に日常の瞑想的な美の源として、その鑑賞には多様性があります。おちょことしての機能性と、魅惑的なディスプレイピースとしての二重の性質は、その多用途性と幅広い層への魅力をさらに高めています。 6. 商品情報 デザイナー (Designer) グンナー・ニールンド (Gunnar Nylund) 製造元 (Manufacturer) ロールストランド (Rörstrand) 製造年 (Year of Production) 1960年 シリーズ/釉薬 (Series/Glaze) 禾目天目 青釉 (Nogime Tenmoku Blue Glaze) 種類 (Type) おちょこ (Sake Cup) 寸法 (Dimensions) 直径 約7cm, 高さ 約2.2cm 素材 (Material) ストーンストーンウェア (Stoneware) 状態 (Condition) 良好なヴィンテージコンディション (Excellent vintage condition) ロールストランド社のグンナー・ニールンドの1960年の禾目天目のおちょこです。直径7㎝、高さ2.2㎝。 ■国:スウェーデン ■会社:ロールストランド ■デザイン:グンナー・ニールンド ■年代:約1960年 ■サイズ:約 Φ7cm 高さ2.2cm ■素材:炻器、禾目天目 ■状態:
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北欧アンティーク】スウェーデン 18-19世紀 手彫り木製ボウル - 素朴な暮らしの民藝品(鉄補修あり)
¥25,000
スウェーデンの豊かな森から生まれた、素朴で力強い木製ボウルをご紹介します。こちらは18世紀から19世紀にかけて、スウェーデンの農家で日常的に使われていたと考えられている、アンティークの手彫り木製ボウルです。年月を経て刻まれた木肌の表情からは、当時の人々の暮らしが伝わってきます。 北欧の自然と伝統の技 このボウルは、主にスウェーデン南西部のセーハラッドスビーグデン地方(Sjuhäradsbygden)を含む地域で、耐久性があり食材の風味を損ないにくいヨーロパブナ材(赤ブナ "rödbok")を用いて作られたと考えられます。このボウルは、轆轤で挽かれた皿や一部のボウルとは異なり、木材の塊から丁寧に彫り出して 形作られています。手仕事ならではの温かみと、一点ごとに異なる木目や風合いが魅力です。 歴史に深く根差した日常の道具 木製のボウルや皿は、18世紀頃からスウェーデンの農村部で広く使われるようになりました。この時代の農家では、19世紀後半頃までお粥(gröt)や汁物などの普段の食事を、大きな共同の鉢から家族みんなで食べる という習慣が一般的でした。 このボウルのサイズ、長さ約28.5cm、幅約17.6cm、高さ約7~7.7cmは、まさにこのような共同での食事や、あるいはパン生地をこねたり発酵させたりするための実用的な「生地ボウル(パン生地を入れるためのボウル)として、当時の暮らしに根差していたことを示しています。セーハラッドスビーグデン地方の行商人「skålaknallarna(スコーラカナラルナ)」たちは 17世紀から19世紀半ばにかけて、このような木製の挽き物や彫り物を大量に作り、スウェーデン各地や近隣国に運び販売することで、これらの道具を広く普及させました。 年月を物語る風合いと補修跡 このボウルは長い年月を経て、使い込まれた道具だけが持つ独特の深い色合いと風合いをまとっています。表面には経年による使用感や傷が見られますが、それもまた歴史の証であり、古民具としての魅力となっています。 特筆すべきは、側面に確認できる鉄の糸による古い補修跡です。これは、かつてこのボウルが割れてしまった際に、当時の持ち主が大切に使い続けるために施した、伝統的な修繕の痕跡です。このような手仕事による補修跡は、現代の大量生産品にはない、一つ一つの道具が丁寧に扱われていた時代の物語を伝えてくれるものです。割れても捨てずに直して使い続けた、物を大切にする北欧の人々の精神性をも感じさせます。 北欧の素朴な民藝品として、空間に温かみを添えるディスプレイに。また、歴史を物語る古民具として、当時の人々の暮らしに思いを馳せるきっかけとなるでしょう。 • 国: スウェーデン • 年代: 18-19世紀 • サイズ: 約 長さ28.5cm, 幅17.6cm, 高さ7~7.7cm • 素材: ヨーロパブナ材(赤ブナ "rödbok") • 状態: 経年による傷、シミ、木材の収縮によるヒビなどが見られますが、アンティークの風合いとしてお楽しみいただけます。鉄の糸による古い補修跡があります。
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【北欧アンティーク】スウェーデン 18-19世紀木製皿 (Trätallrik) - 素朴な暮らしの民藝品
¥15,000
スウェーデンの長い歴史の中で育まれた、温もりあふれる木工品をご紹介します。こちらは18世紀から19世紀にかけて、スウェーデンの家庭で日常的に使われていたと考えられている、アンティークの木製皿、通称「Trätallrik(トレタッルリク)」です。 伝統の技と厳選された素材 この皿は、主にスウェーデン南西部のセーハラッドスビーグデン地方(Sjuhäradsbygden)「rödbok」(ロッドボーク)と呼ばれるヨーロパブナ材(赤ブナ) を用いて作られました。赤ブナは、密度が高く丈夫で、食材の風味を損なわない特性を持つため、食器に適していました。この皿は、足踏み式の轆轤、「svegsvarv(スヴェグスヴァルヴ)」を用いて、熟練した職人によって丁寧に挽かれています。生木を削ることで、滑らかで美しい表面に仕上げられており、手仕事ならではの温かみが感じられます。木材の持つ自然な木目や風合いがそのまま活かされた素朴な表情が最大の魅力です。 歴史に刻まれた日常の道具 木製の皿や鉢は、スウェーデンでは中世末期には登場していましたが 、18世紀に入ると農民の家庭で一般的になりました 。この皿の直径は約18.5cmから19cmと、当時の赤ブナ材の木製皿の典型的なサイズである19-20cmに近く、まさに当時の食卓で、日々食事が盛られていたであろう実用的なサイズ感です。 セーハラッドスビーグデン地方の行商人、「gårdfarihandlarna(ゴードファリハンドラルナ)」あるいは「skålaknallarna(スコーラカナラルナ)」は、17世紀から19世紀半ばにかけて、このような挽き物(木工旋盤で作られた品物)をスウェーデン各地や近隣国に大量に運び、広く流通させました 。彼らが運んだ品物の中には、年間数十万枚もの木製皿が含まれていました。 当時の農家では、普段の食事は共同の鉢から直接食べていたという記録もありますが、このサイズの皿は特別な集まり("gillen")だけでなく、日常の食事でも個人用の皿として使われることが増えていったと考えられています 。多くの皿には、所有者を示すイニシャルや家紋("bomärke")が刻まれ、識別のために使われました。この皿にも二つの印はあります。木製皿は19世紀後半から20世紀初頭にかけて徐々に使われなくなり、現代では貴重なアンティーク品、古民藝として高い価値を持っています。 手仕事の温もり、時を経た木肌の深い味わい、そして北欧の素朴な暮らしに思いを馳せることのできる、貴重な一品です。お部屋のディスプレイや、テーブルコーディネートのアクセントとしていかがでしょうか。 •国: スウェーデン •年代: 18-19世紀 •サイズ: 約 Φ18.5cmから19cm •素材: ヨーロパブナ材(赤ブナ "rödbok") •状態: 経年による傷、シミ、歪みなどが見られますが、アンティークの風合いとしてお楽しみいただけます。
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18-19世紀スウェーデンの木皿です
¥16,000
スウェーデンの18-19世紀の足踏み轆轤で作られた木皿です。家の焼き印付きせす。いい感じで欠けてあります。 ■国:スウェーデン ■年代:18-19世紀 ■サイズ:約 Φ18.7-19.5㎝ ■素材:ヨーロパブナ ■状態:経年によるキズや擦れ、汚れはあります
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スウェーデン、19世紀の木製ボウル
¥15,000
長い年月を経た美しい風合いが魅力の、19世紀スウェーデン製の木製ボウルをご紹介いたします。 北欧の暮らしに根付いた手仕事の温もり 約14.6~15cmの直径と、5.7~5.9cmの高さを持つこの木製ボウルは、使い込まれたパティーナ(古色)が、その長い歴史と時を超えた魅力を物語っています。 職人の手仕事が息づく逸品 足踏み式のろくろを用いて、熟練の職人が一つひとつ丁寧に作り上げたこのボウルは、大量生産では決して生み出せない、温かみと手仕事ならではの味わいに溢れています。 古き良き時代の息吹を感じる一品 北欧の古民藝ならではの素朴さと、時を経た木の質感は、現代の暮らしにも自然と溶け込み、空間に落ち着きと安らぎをもたらします。 ■国:スウェーデン ■年代:19世紀 ■サイズ:約 Φ14.6-15㎝ 高さ5.7-5.9㎝ ■素材:ヨーロパブナ ■状態:
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アンティーク木のボウル、印付き
¥18,000
19世紀スウェーデンの小さな木ボウル。裏にはKの印彫られてあります。 ■国:スウェーデン ■年代:19世紀 ■サイズ:約 Φ15.3-15.7㎝ 高さ5-5.4㎝ ■素材:木材(多分ヨーロパブナ) ■状態:
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アンティーク パナマ クナ族 ヌチュ (魔除け彫刻)
¥52,000
アンティーク パナマ クナ族 ヌチュ (魔除け彫刻) こちらはパナマの先住民族であるクナ族が制作した、19世紀末から20世紀初頃のアンティーク彫刻「ヌチュ」です。ヌチュは 魔除けや癒しの力を持つ とされており、 壊れた物のみ が売買されると伝えられています。 ■国:パナマ ■年代:19世紀末から20世紀初頃 ■サイズ:約 高さ31,8cm 横幅9cm 奥行7,5cm ■素材:木材 ■状態:経年によるキズや擦れ、汚れはあります
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アンティーク宝箱
¥48,000
■国:スウェーデン ■年代:19世紀 ■サイズ:約 高21 cm 横 52cm 奥行46㎝ ■素材:木と鉄の金具 一つの時代の風を感じさせるアンティーク宝箱が登場しました。18-19世紀のスウェーデンで作られたです。深い緑色の木材と鉄の金具が、時代を感じさせる味わい深さを演出しています。 この宝箱は、古き良き時代の風情とユニークなデザインが特徴です。大小の引き出しや仕切りを備えており、さまざまな貴重品やお宝を収納することができます。一つ一つの部品にもこだわりがあり、細かな装飾や彫刻など、職人の技術が光ります。 使い込まれた風合いやキズ、色褪せなど、古い時代の証とも言えるダメージもありますが、それがこの宝箱の魅力でもあり、他にはない価値となっています。 アンティーク宝箱は、古き良き時代のエレガントさと暖かみを感じさせるインテリアアイテムです。お部屋のアクセントとして喜ばれる一品です。 一つ一つがユニークで、世界にひとつだけの存在です。この宝箱が持つ風格と歴史的な価値に触れながら、あなただけの特別な場所を演出してください。心躍るような旅の思い出や、大切な宝物を収めることで、日常の中のワクワク感を引き出します。
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スウェーデンの19世紀、緑の記憶を閉じ込めた保存瓶
¥20,000
長い北欧の冬に備えて、人々が手作りした保存食を大切に守った、19世紀スウェーデンの緑色の吹きガラス瓶。 瓶底には、時を経た証である小さな欠けがありますが、それはこの瓶が歩んできた長い歴史を物語っています。 かつては、ニシンの塩漬けや自家製ジャムなど、大切な食料がぎっしり詰まっていたのかもしれません。 ■国:スウェーデン ■年代:19世紀 ■サイズ:約 Φ10.5cm 高さ15.6cm ■素材:グラス ■状態:経年による傷や擦れ、汚れは、この瓶が実際に使われていたことを証明する証です。
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スウェーデン 19世紀 吹きガラス 保存瓶(欠けあり)
¥22,000
こちらは、19世紀スウェーデン製の吹きガラス保存瓶です。厳しい北欧の冬に備えて丹精込めて作られた保存食を優しく包み込んだこの瓶は、当時の暮らしを静かに語り続けています。 この保存瓶は、口部分に欠けがございますが、100年以上の時を経たガラスは深い味わいを醸し出し、光の当たり具合によってさまざまな表情を見せます。その姿は、歴史の語り部のように、かつてのスウェーデンの生活を物語っています。 厳冬の寒さをしのぐために生まれたこの保存瓶は、時を超えて受け継がれる物語を内包しています。コレクターやアンティーク愛好家にとって、希少な一品です。 ■国:スウェーデン ■年代:19世紀 ■サイズ:約 Φ13.5-13.8cm 高さ19.7cm ■素材:吹きグラス ■状態:口部分に欠けがあり
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スウェーデン、ボー・ファヤンス社の19世紀保存容器
¥20,000
スウェーデン陶芸の巨匠、ボー・ファヤンス初期作品:希少な保存容器 19世紀後半、スウェーデン陶芸界に新たな風を吹き込んだ名門ボー・ファヤンス。その初期作品であるこちらは、希少価値の高い保存容器です。 素朴な風合いと洗練されたフォルム 外側は釉薬を施さず、素焼きの質感そのままを残したボディは、温かみと素朴な風合いを醸し出します。一方、内側は釉薬で覆い、滑らかな表面に仕上げることで、機能性と美しさを両立しています。 希少な初期作品 1874年に設立されたボ・ファヤンスは、当初「ボーバリス・ファヤンスファブリーックAB」の名で知られていました。この保存容器は、その初期作品であることから、コレクター垂涎のアイテムと言えるでしょう。 歴史と物語を湛える一品 150年以上の時を経て受け継がれてきたこの保存容器は、単なる道具以上の価値を持ちます。スウェーデンの歴史と伝統を感じられる一品として、食卓やインテリアに彩りを添えてください。 アンティーク愛好家必見の逸品 スウェーデン陶芸、ボー・ファヤンスの歴史を語る貴重なアイテムです。アンティークコレクションの目玉として、また大切な方への贈り物として、末永くご愛顧いただけますと幸いです。 ■国:スウェーデン ■会社:ボー・ファヤンス社 (Bo Fajans)(Bobergs Fajansfabrik AB) ■年代:19世紀 ■サイズ:約 Φ13cm 高さ15.2cm ■素材:土器 ■状態:経年によるキズや擦れ、汚れはあります
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スウェーデン 19世紀 吹きガラス 保存瓶
¥28,000
長い北欧の冬に想いを馳せる 厳冬の寒さに備え、人々が丹精込めて作り上げた保存食。その大切な食糧を優しく包み込んだのが、この19世紀スウェーデンの吹きガラス保存瓶です。 時を超えて語り継ぐ物語 100年以上の時を経たガラスは、深い味わいを醸し出す。光の当たり具合によって表情を変えるその姿は、まるで歴史の語り部のように、かつてのスウェーデンの暮らしを静かに物語ります。 手仕事が生み出す温もり ひとつひとつ丁寧に吹き上げられたガラスは、温かみのあるフォルムと繊細な気泡が特徴。当時の職人技が息づく貴重な存在です。 現代の暮らしに彩りを添える アンティークならではの味わい深い風合いは、インテリアのアクセントとしても最適。 歴史と物語をあなたのお手元に 時空を超えて受け継がれてきたスウェーデンの吹きガラス保存瓶。その温もりと歴史を感じながら、あなただけの物語を紡ぎませんか? ■国:スウェーデン ■年代:19世紀 ■サイズ:約 Φ10.7cm 高さ17cm 横幅 奥行 ■素材:グラス ■状態:経年によるキズや擦れ、汚れはありますが、カケ・ヒビ等の大きなダメージはありません。
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ノルウェーかスウェーデンの19世紀木のボール。GH029
¥27,000
デンマークで買い付けてた木のボール。多分ノルウェーかスウェーデンの19世紀の木の飲み物の器。赤色だと結婚式それか他の特別な時で使われたもの。人から人に器を回しながら共同で酒を飲まれたものだと思います。 ■国:スウェーデン/ノルウェー ■年代:19世紀 ■サイズ:約 Φ17-18㎝(まん丸ではない) 口部分内寸 Φ9-9.5㎝
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デンマーク ミッドセンチュリー 木製船 模型 GH008
¥25,000
エレガントなデンマークのミッドセンチュリーデザインを象徴する、美しい木製の船模型です。職人の手による精巧な造りと、上質な素材が融合し、歴史と芸術を感じさせる一品です。 この模型は、約高さ56.3cm、横幅42.6cm、奥行き12.5cmと、存在感のあるサイズで、お部屋のインテリアに独特の魅力を添えます。どの角度から見ても美しいディテールが楽しめ、まさにコレクターズアイテムとして相応しい逸品です。 ぜひ、この一品をお手に取って、デンマークのミッドセンチュリーの魅力をご堪能ください。 ■国:デンマーク ■年代:ミッドセンチュリー ■サイズ:約 高 56.3cm 横 42.6cm 奥行 12.5cm ■素材:木 ■状態:帆は汚れている。
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Marcus Eliser Blochの18世紀魚の銅板画(新しいフレーム付)
¥18,000
美しい18世紀の銅板画、Marcus Eliser Blochの魚のアンティーク版画をご紹介します。このアンティーク銅版画は、Blochが作成した「Ichthyologie ou Histoire Naturelle Generale et Particuliere」からのもので、現在でも高い評価を受けています。本はクリスティーズのオークションで2019年13000000で売られました。 この版画は、大切なコレクションに最適です。アンティークな感じが素晴らしく、その歴史的な価値はまさにジェム。輝く光沢と美しい装飾により、部屋のインテリアを引き立たせます。 ただし、汚れがあることに注意してください。これは、18世紀に作成されたものであり、経年劣化によるものです。しかし、この汚れこそが、このアンティーク銅版画の魅力の一つでもあります。Blochの版画の信奉者や、アンティーク好きなら、この一枚を手に入れたいと思うことでしょう。 ■国:フランス ■年代:18世紀 ■フレームサイズ:約 44.5cmx34㎝ ■画サイズ:約40ⅹ27㎝ ■素材:紙 ■状態:汚れ、破れあり
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アンティーク蒸留酒瓶、19世紀、スウェーデン。
¥13,000
スウェーデンの19世紀蒸留酒瓶。似ているような瓶が19世紀に色んなグラス工房で作られました。 ■国:スウェーデン ■年代:1830-60年代 ■メーカー:コスタ工房の可能性 ■サイズ:約 高 21cm 横 9.5cm 底面Φ8cm 口部分内寸 Φ2.7cm ■素材:グラス ■状態:もともとのグラスふたがない。アンティークの物。
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アンティークカラフェ
¥24,000
デンマークのホルムガード社の20-30年代の吹きグラス、カットグラスのカラフェ。 ■国:デンマーク ■年代:1920-30年代 ■メーカー:Holmegaard ■サイズ:約 高36.4 cm (瓶高さ31.6cm) 上Φ4.5cm 下Φ7.5㎝ 口部分内寸 Φ2.1cm ■素材:グラス
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木のモルタル、アフリカ
¥18,000
■産地:アフリカ大陸 ■サイズ:約 高 19cm 上Φ19.5cm 底面Φ15cm ■素材:木 ■状態:ひびあり
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carl harry stalhane 皿 1940-50年代
¥38,000
Carl-Harry Stålhane (1920-1990) カール-ハリー・スタルハンの40-50年代の手書き皿。スウェーデンの陶芸家、デザイナー、彫刻家、画家でした。 ■国:スウェーデン ■会社:Rorstrand ■デザイン:Carl Harry Stalhane ■年代:1940-50年代 ■サイズ:約 Φ14cm 高さ 3.2cm ■素材:陶磁器 ■状態:
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アール・ヌーヴォー、ジャポニズムのマジョリカのピチャー
¥6,000
50%OFF
50%OFF
■国:スウェーデンで買い付けました。 ■年代:19世紀終わり20世紀初頭 ■サイズ:約 高 cm 横 cm 底面 Φcm 口部分内寸 Φcm ■素材:陶器・マジョリカ ピューターのふた ■状態:大きなひびあり, 漏れている
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19世紀末スウェーデンの化粧台
¥12,600
30%OFF
30%OFF
■国:スウェーデン ■年代:19世紀末 ■サイズ:約 高35 cm 横27.5 cm 奥行13cm ■素材:木 ■状態:いくつか直してあるところあります。
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Bertil Vallien(バーティル・ヴァリーン)花瓶グラスオブジェ
¥21,700
30%OFF
30%OFF
ヴァリーンの1976年にデザインしたwindpipesというグラス花瓶、オブジェ。一つ一つグラス職人が手ふきで作られた物。一点ものです。 Bertil VallienのWindpipesは、彼の作品の中でも特に有名なものの一つです。このシリーズは、風管楽器を模倣したグラス製の彫刻で構成されています。これらの作品は、風管楽器のように見えるが、実際には音を出すことができないという特徴があります。 Windpipesシリーズは、風管楽器の様々なタイプを模倣しています。 例えば、管楽器、笛、オーボエなどがあります。彼は、グラスを使用して、風管楽器のように見える彫刻を作り上げています。彼は、風管楽器に見られる曲線や複雑な曲がりを、グラスを使って再現しています。 Windpipesシリーズは、彼の作品の中でも特に重要なシリーズの一つであり、彼の作品が持つ意味深い意味や対象に対する深い思考を表していると言われています。このシリーズは、世界中で展示され、高く評価されています。 Bertil Vallienはスウェーデンの名グラス作家であり、デザイナーです。彼は、現代的なデザインと伝統的な技術を組み合わせることで、独自のスタイルを確立しました。彼の作品は、スウェーデン国立美術館、ニューヨーク近代美術館など世界中の美術館に収蔵されています。彼は、スウェーデングラス協会の会員であり、数多くの賞を受賞しています。 Bertil Vallienはスウェーデンのグラスアーティストです。彼は独特なグラス製品を作り出していることで知られています。彼は陶芸家としてのキャリアをスタートしましたが、後にグラスに転向しました。 Vallienはグラスブローイングの様々な技術を探求し、夢、神話、考古学などのテーマを扱った作品を制作しています。 Vallienの作品は非常に独特で表現力があり、彼のグラス製品は多層的で詳細であり、神話的な物語や考古学的発見にリンクするシンボルやパターンが使用されています。彼は色付きグラスやサンドブローイングを使用して、作品に質感や深みを与えています。 彼の最も有名なシリーズの1つは「海洋生物シリーズ」で、異なる海洋生物を表したグラス製品で構成されています。また、考古学的発見にインスパイアされた作品も多数制作しており、「古代クリスタル」シリーズなどがあります。彼はグラスと他のアートや建築との統合作品やインスタレーションも制作しています。 Vallienの作品は国際的に注目を集め、世界中の多くのコレクションに所蔵されています。特に日本でもその作品は人気があります。彼の独自のアプローチや表現方法はスウェーデンのグラスアートを代表する重要な存在となっています。 ■国:スウェーデン ■メーカー:コスタボーダ オーフォス ■年代:1970年代 (デザイン1976年) ■デザイン:Bertil Vallien (バーティル・ヴァリーン) ■サイズ:約 高 41cm 底面 Φ9cm 口部分内寸 Φ0.9cm 上面 Φ4.5㎝ ■状態:底面少し凸凹してる。