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15〜17世紀 タイ 古陶磁 黒褐釉 四耳壺 南蛮焼 水指(木箱付)

¥28,000

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15世紀から17世紀頃(アユタヤ王朝期)のタイで作られたと推測される、野趣あふれる四耳壺(しじこ)です。

かつては水や油、酒などを運搬・貯蔵するための実用的な交易用の器として作られました。肩の部分に付いた4つの耳(小さな取っ手)は、蓋を縛り付けたり、船や荷車に紐で固定したりするための機能的な意匠です。

日本へと渡ってきたこうした東南アジアの交易陶器は、古くから茶人たちによって「南蛮焼(なんばんやき)」と総称され、珍重されてきました。その力強く飾らない姿は「わび・さび」の美意識と深く響き合い、茶の湯の席においては「水指(みずさし)」に見立てて用いられるなど、日本の洗練された美学の中で独自の愛され方をしてきた歴史があります。

この壺の最大の魅力は、数百年という途方もない時間が作り上げた圧倒的な「景色」にあります。元々は全体に黒褐色の鉄釉が掛けられていましたが、長い年月の風化によって釉薬が激しく剥落し、その下からざらりとした灰褐色の素地が剥き出しになっています。残存する黒い釉薬と、土の質感が生々しく現れた素地との鮮烈なコントラストは、作為のない究極の自然美を感じさせます。

どっしりとした丸みのある重厚なフォルムと、朽ちた岩山を思わせる荒々しいテクスチャーは、単なる古い壺という枠を超え、力強い彫刻的なオブジェとしての存在感を放ちます。そのまま飾って空間のアクセントにするのはもちろん、ドライフラワーや荒々しい枝物を生けても素晴らしい調和を見せてくれます。

なお、本品には保管用の古い木箱が付属いたしますが、こちらは本来別の品のためにあつらえられた「合わせ箱」となります。壺を収めるサイズとしては適しておりますので、安全な保管用としてそのままお付けいたします。

【サイズ・仕様】
制作年代: 15〜17世紀頃(推定)

産地: タイ

壺本体サイズ: 高さ 約22.5cm / 胴径(幅)約23cm / 口径 約8cm

木箱サイズ: 高さ 約28cm / 幅 約27cm / 奥行 約27cm

付属品: 木箱(合わせ箱)

【コンディション】
大変古い実用の交易陶器のため、全体に強い釉薬の剥がれ、擦れ、窯傷(焼成時のひびや歪み)、小欠けなどがございます。これらはネガティブなダメージではなく、過酷な時の流れを生き抜いた古陶磁だけが持つ美しい歴史の痕跡です。古いものの持つ朽ちた風合いを深く愛でていただける方にお迎えいただければ幸いです。付属の木箱につきましても、経年による傷や日焼け、紐の劣化等がございますのであらかじめご了承ください。

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