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ヨーロッパ アンティーク 木彫りの王・聖人像(宗教彫刻フラグメント)

¥18,000

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かつてヨーロッパの教会や個人の祭壇(レタブロ)に密やかに祀られていたと推測される、木彫りの宗教彫刻フラグメントです。

頭上に王冠を戴くその男性的な姿は、カトリックにおける「王たるキリスト(Cristo Rey)」や、あるいは列聖された国王(フランスの聖ルイやイングランドのエドワード懺悔王など)を表現したものと考えられます。深く波打つ衣服のひだ(ドレープ)に包まれた威厳ある立ち姿からは、当時の人々の信仰の深さと荘厳な空気感が静かに伝わってきます。

背面が平らに削ぎ落とされていることから、独立した立像ではなく、壁面の厨子や祭壇の一部としてはめ込まれて使用されていたことが分かります。非常に軽量な木材(ヨーロッパにおいて宗教彫刻によく用いられた菩提樹・リンデンウッドなど)が使われており、両腕はかつて木のダボによって胴体に接合されていました。

本来施されていたであろう白亜の下地や極彩色(ポリクローム)は数百年の年月の中で剥がれ落ち、両腕も失われています。しかし、その剥き出しになった木肌と不完全な姿にこそ、途方もない時間の蓄積が宿っています。宗教的なイコンとしての本来の役目を終え、朽ちゆく美しさを纏った一つの彫刻作品として、空間に静謐な祈りの余韻をもたらしてくれる特別なピースです。

【サイズ・仕様】
制作年代: 15〜17世紀頃(推定)

産地: ヨーロッパ(スペイン、フランス、あるいはイタリア等)

素材: 木製(一部にジェッソ等の痕跡)

サイズ: 高さ 約22.5cm / 幅 約9cm / 奥行 約4.5cm

【コンディション】
数百年という時間を経たアンティークのフラグメント(断片)です。両腕や胸元の欠損、木部の風化や乾燥によるひび割れ、虫食い跡、彩色の剥離など、全体に非常に強い経年変化が見られます。像は自立するように現代のシンプルな木の台座にマウントされています。これらはネガティブなダメージではなく、過酷な時の流れを生き抜いたこの作品だけが持つ唯一無二の歴史的価値であり、深い「景色」です。古いものの持つ朽ちた風合いを深く愛でていただける方にお迎えいただければ幸いです。

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